年に一度

"Reception"と背後の壁に書かれた、長いカウンターには窓口が7つもあった。
どの窓口もフル稼働で、待合室で待つ人達が次々と呼ばれていく。

席に着くと、私に充てられた番号の、一つ前の番号が呼ばれた。待合室の混み具合とは裏腹に、すぐ呼ばれるのだなと安堵した。最初に案内される、更衣室に移動するのもすぐだろう。コートは脱がずに待機した。

次に呼ばれた番号は、全く異なる番号だった。その後も規則性のない番号が呼ばれ、結局、混み具合で予想される通りの順番で、私の番が回ってきた。

 

その後、一時間経過しても検査は一つしか終わっていなかった。
健康診断のオプションで付けた、胃カメラ検査がその次に回ってきて、憂鬱になった。ここは、部分麻酔しか選択肢がない。一度受けたことのある胃カメラ検査に、覚悟はあったものの、やはり辛かった。

この大きな病院に来たのは、久々だった。といっても、昨年の春以降だ。そうか、まだ一年も経っていないのか。一昨年の秋から、昨年の春にかけて、何度も通っていた。
今年度の健康診断も、同じ病院にした。

健康診断の結果がオールAから、徐々にそうではなくなって、気にしないといけない項目がここ数年増えてきた。今回はどうだろうか?


腹囲を測ったあとに言われた数値は、検査結果が来る前に、もう気にしておいた方がいいかもしれない。