ニュースにはなっていたが、特に気も止めていなかった。
年が明け、二度目の誘いがあった。年末の誘いを一度断っているので、ダメ元でと誘いを受けたが、今回は”ぜひ”と返事をした。
理由は予定が空いていたからだったが、いざ行くことが決まるとちょっとワクワクした。なんだか私だけ観覧するのも気が引けて、家族には告知しておいた。チケットを取るのはかなり苦戦するようだったが、まだチャンスがあるかもしれない。見納めだと知ったのも、私自身、実はごく最近のことだ。それなら行きたかったと言うかもしれない。しかし皆、興味を示さなかった。
前日よりも気温が下がり、結構寒い日だった。年末の帰省直前に購入した白いダウンが役に立っていた。余裕を持って待ち合わせの駅まで来たが、改札口を出るまで結構な距離がある。こんなに広い駅とは思っていなかった。前回、彼女を待たせてしまったので今日は早めに家を出たのだ。しかし今回も彼女の方が早く到着していた。
友達に誘われ、パンダの観覧に来た。彼女は今日で四回目、来週のチケットも入手済みだと言う。
毎回べストポジションで観られるとも限らず、ベストショットにお目にかかれるわけでもない。寝ているときもあれば、そっぽを向いてるときもある。私が同行した回は、かなりラッキーだったようだ。近くでよく顔が見えたし、食事をしている様子も写真と動画に収めることができた。
観覧のために並んでいるとき、周りは皆、黒い上着を着ていた。白い服はガラスに反射するからだと彼女が教えてくれた。
後日写真を見返してみると、パンダを映した写真の中に白いダウンを着た私が映りこんでいた。