2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

解放されよ

何かが欠如している。 「無我夢中に」だとか、「寝食忘れて」だとか、何かに没頭した経験があっただろうか。「確固たる思い」を語ったことがあっただろうか。 「自信のなさ」は、経験の乏しさと、足を引っ張る要素があるからだ。 片付けに関する本、ブログ、…

午後には、陽射しがなくなった。私の気持ちもなんとなく晴れない。 一日外出していた昨日の疲れも、あったのかも知れない。 仰向けになり、目を閉じる。心の中のみぃに伝える言葉を探している。 片付けられない「私」は、「片付け」の悩みが頭の中の大半を占…

こちら側

この時期、線路沿いに咲くオレンジの花に、つい目が留まる。好きな花は何か、と聞かれて答えた花だ。名も知らない花だったが、友達が「ナガミヒナゲシ」だと教えてくれた。 あれは何の時間だったのだろう。放課後のクラブとも違う。クラスの中でグループを作…

デトックス

外は、少しひんやりした。上着を羽織って正解だった。二駅向こうまで行くのに、自転車に乗る方が、寒さを感じるのも半分で済みそうだが、のんびり歩くことを選んだ。 前を歩く男の子は、小学校の低学年と思われた。「ママ」と声に出すが、ママらしき人はいな…

心軽く

残念ながら、その日は雨予報だった。今年の桜の開花は早く、気付けばピークを過ぎていた。そんなことも相まってか、当日の雲行き具合をみるまでもなく、満場一致で、数日前には花見の中止が決定した。 午前中は天気が良かった。少し桜を見に行っても良いかな…

きっかけ

いつになく、遅くなった。多少遅れても、お互い良しとしていて、連絡などしない。しかし今日ばかりは、「ごめん、今向かってる」とラインをした。 ついさっきまで、時間に余裕があった。同じリズムで刻んでいるはずの時間が、急に時計の針が進む。彼女との久…

マイウェイ

落ち葉がカラカラと音を立てながら、強風に煽られ、桜の花びらと一緒に地面を這う。しばらく歩くと、青々とした葉の間から、桜と同じ色のツツジの蕾を見つけて、季節を感じる。 四季が何度も巡り、花は咲いては散るを繰り返す。私が共有している時間は、その…

一進一退

夕方、ふと見たデジタル時計は、3時33分を示していた。同じ数字が並ぶさまに、思わず「おっ!」となる。先日行った、スーパーでの出来事を思い出した。レジの店員と私で、笑みがこぼれた。話し掛けられることなど普段はないのに、思わず声を掛けたくなってし…