一進一退

夕方、ふと見たデジタル時計は、3時33分を示していた。同じ数字が並ぶさまに、思わず「おっ!」となる。
先日行った、スーパーでの出来事を思い出した。
レジの店員と私で、笑みがこぼれた。話し掛けられることなど普段はないのに、思わず声を掛けたくなってしまうのも分かる。最後に「レジも1番ですよ」と掛けられた言葉は、「なんだか良いことありそうですね」に聞こえた。複数あるレジのうち、たまたま会計をしたのが1と記されたレジだった。1,111円の支払いを済ませ、スーパーを後にする。

 

 

ずっと動きっぱなしも、やはりしんどいもので、休憩を取りつつ、片付けを進めていく。気持ちは前向きだが、思考と身体が付いていかない。

そうこうしているうちに、夕飯の支度時間だ。と同時に今日の片付けをする時間は終了となる。
収納を見直したりしていると、案外時間がないなと感じる。

周りを見渡すと、気が遠くなるほど、まだまだやることは山積みだった。
いつ終わるのか、時間を見積もるのも困難である。いつまでにと時間を区切っては、できない自分に落胆していたが、見誤っている。

もう一度、考える。もう同じ事を繰り返すのは辞めて、最後にしたいと心底思う。