冬の日

湯舟に浸かると、体が冷え切っていることを実感する。
私の体積分の湯が浴槽から一気に流れでる。湯が捌けるまで、時間を要している様子を目の当たりにして、排水溝の掃除を怠っていることに気付く。
まるで銭湯のように、並々と浴槽に張られた湯は、夫が追いだきと間違って、自動お湯張りのボタンを押したのだろう。

 

年が明けても、まだまだ寒いということをつい忘れてしまう。
気付くと体にかゆみをもった箇所が、少しずつ増えている。カサカサの皮膚は、よりカサカサしていた。
手の指のなんとなく気になるところが、うっすら赤みを帯びていた。そのうち、あかぎれとなって、傷口が痛々しい。

 

 

少し寄り道をしただけで、ぐっと気温が下がっているようだった。冷たい風にさらされた体は、帰宅後、ストーブの前からしばらく動けない。ガスストーブは、すぐに部屋を暖める。

自室に入る前に、先にエアコンのスイッチを押す。こちらはなかなか暖まらない。
パソコンを移動してから、ほとんど自室に籠っている。こたつに入る機会を逃していた。

 

今度ノートとペンを持って、こたつに入ろう。”次のこと”を考えよう。