便り

メールの受信箱に、見慣れない差出人の名があった。
親切なお知らせは、終了と同時に継続を促すものだった。しかし、私には継続の必要はもうない。

 

届いた封筒のうち何通かは、ファイルに収めた記憶がある。途中から、その辺に置きだした。だいたいここら辺という、見当のついている箇所が数カ所あり、そこに埋まっている。美味しい物を食した分、封筒の数がある。

ふるさと納税の封筒を探すより厄介なのは、医療費の方だ。申告できるか定かでないが、それをはっきりさせるためにも、領収書を集めなければならない。
他にも気になる書類があった。処理するための時間は、もう時期与えられる。

 

パートを辞めた時と似ている。何かをやり遂げたあとにやって来る時間。
当時も確定申告をする時期で、まずは書類の処理を順次した記憶がある。事務処理的なことはさておき、パートを辞めてから今日までの、「私」と向き合ったことを語るには、少々、いや結構時間を要する。

今年の私は、私に何を語るのだろうか?
新たに「私」と向き合い、言霊を積み重ねていく。

 

 

訓練校の最寄駅までの定期券の有効期限は、終了を知らせるメールを受け取らずとも、知っている。見慣れた景色とも、お別れだ。