週末は

時刻を確認すると、起きる時間をとっくに過ぎていた。携帯電話のアラーム音が何度もなっていたのは、気のせいではなかったようだ。
慌てて部屋を出ると、始発に乗ると言っていた夫は、もうほとんど身支度を終えていた。昨日、私はいつもより早い時間にベッドに入った。しかし、その前の日の睡眠時間を補うように、深い眠りについていた。

 

 

午後の授業は眠くなりがちだ。特に今日は欠伸まで出ている。作業の手が一段と遅くなった。頭の中は、帰ったら寝ることだけを考えていた。

 

家に着くと、今日に限って、シンクに残った洗いものや溜まった資源ごみが気になった。眠たいはずの体を動かして、ひととおり仕事を終えたら、こたつに足を入れる。ベッドで寝るつもりが、案の定、ここで寝てしまう。

一時間程経っていた。まだ寝足りなかったが、眠い体を起こして身支度をした。

 

本を予約した日から、一ヶ月ほど経っていた。ということは、同じ日に購入した本を、一ヶ月間、目を通していないことになる。
教科書に載っていない内容を求めて、本を探した。一冊は購入を決め、関連した本はどれを選ぼうか迷った。図書館の本はどうかと言う夫に、その場で予約してもらった。

 

購入した本に目を通す余裕がなく、予約しておいた本の事もすっかり忘れていた。
図書館に到着すると、受付のカウンターに直行する。予約の本以外は、読む時間がない。
今週末の予定に、十分睡眠を取ることと、二冊の本を読むことを加えた。