慣れ

”いつも"の数字を入力したはずが、パソコンの画面は変わらず、ログインに失敗する。
この頃、訓練校のパソコンでも家のパソコンでも、同じ事が起きていた。というのも、各々のパスワードを違う端末に入力しているからだった。

キーボードを押し間違うこともある。よく見ると、キーの配列が端末によって微妙に異なる。

”いつも"の事をしている手は、無意識に動いた。今朝、シャンプーを2回してしまったのも、なるほど無意識である。

 

 

天気予報のアプリを開くと、一時間ごとの天気はずっと雲のマークが並んでいた。
出掛ける前に、洗濯をするのはいつものことだ。少々天気が気になっても、洗濯を干す。唯一洗濯だけは、億劫がらずにできる家事だ。
しかし、今日は洗濯をしないことにした。明日、晴れることを確認して、アプリを閉じた。

 

他の家事は、考えずに手を動かせるレベルに達しない。
毎日、衣食住に関わる何かを使い、”もの”が動く。それは永遠に繰り返される。
いかに暮らしやすくするか、自身の負担となっている家事を楽にするかは、やはり真剣に考える必要がある。できない自分を認めつつ、何かこうしなければいけないという思いが、やはりくすぶり続けている。

 

年末の休みは、勉強の時間に充てていたが、一日は片付けに集中することにして、くすぶった頭の中をスッキリさせることにした。