静と動

今朝干した洗濯物は概ね乾いているが、少し湿り気があるようで、やはり気になった。
結局、ほとんどが畳まれず、ハンガーラックに掛けられた。

どうにも片付けられないのに、洗濯物だけは懸命にする。ただ天気に左右されるのが厄介だ。天気予報を確認したときは、今日は晴れだったはずだ。知らぬうちに予報は雨になっていた。

 

湿気た洗濯物に囲まれながら、まだ手放せない炬燵の中で、パソコンに向かっていた。
左手に見える本棚の景色はいつも変わらない。斜めに傾いた本、乱雑に詰め込まれたDVD、一巻から順にきれいに並べられた漫画、もう何年も使われていない辞書。

この部屋を通って、洗濯物はベランダを行き来する。それを静観する本達。家の中には、常に動く「モノ」とほとんど動かぬ「モノ」がある。

動かぬ「モノ」がほとんどではないのだろうか?
動く「モノ」は、どのように動いているのか、どこに置くのが良いのか、とことん考える。そして、動かぬ「モノ」までなぜ散らかるのか。

考えているうち、睡魔が襲う。

明日の天気予報は晴れだ。
まずは、ハンガーラックから洗濯物を下ろして、ハンガーを確保する。