便り

ポストの中を覗くと、いつもより郵便物が多く入っていた。ほとんどが夫宛のもので、差出人は全国各地からだった。
同じタイミングで届くのも、なるほどと納得する。期日の大晦日になって、慌てて手続きをしたからだ。
しかし封筒と同じ数だけ、選んだ品が届くのは楽しみだ。

郵便物の中で、ひときわ目立つ封筒が一通あった。保険の手続きを促すためのものだった。すでに一度案内が来ていたので、ネットで手続きを進めていたところだ。どうにも写真のアップロードが上手くいかずに苦戦していた。

 

年内にすでに届いている控除証明書と今日届いたものをまとめた。
今年最初の宿題は、確定申告だ。これもまた、いつもならやり始めるまでに時間を要するが、すぐに取り掛かることにする。

保険の手続きの期限はまだ先のはずだが、こちらも気になるので再度進めていく。

 

郵便物を分けていると、私宛の年賀状が一枚、紛れていた。
今年の年賀状は書かないと選択をした私は、もちろん彼女にも送っていなかった。
昔から変わらぬきれいな字で、なかなか会えないねと書かれていた。
学生時代の友達との年賀状では、決まり文句になっていた。

共通の友達の帰省に合わせて、私も帰省することを約束していた。
今年はようやく、会うことが実現しそうだ。

 


遠方に住む身内には、三が日のうちに電話をして、新年の挨拶をする。
子供達も揃って電話をしているので、タイミングが意外に難しい。

そんなタイミングをうかがっていたら、結局電話を掛けそびれた人物が一人いた。
このままだと、次の週末、もしくはもっと先になりそうだ。

とりあえず電話をした。電話の相手に、掛けそびれてしまったことと、子供達は今留守で居ないことを伝えた。
お正月は休みを一日だけ取って、働いていたようだ。
仕事人間なのは昔と変わらない父だった。