年の暮れ

コンビニに立ち寄った。入ってすぐの陳列棚に並べられた小さな瓶が目に入る。
目的のものはそれではない。しかし、迷うことなく手に取って、レジに並んでいた。
体が欲していたようだ。面談が終わり、ホッとしている心身に栄養を補給する。

いつも年末に送る、実家宛の荷物を梱包してから、もう三日も経っていた。ようやく、送付状を入手する。コンビニの片隅にある、少ない送付状のうちの一枚を持ち帰った。

 

近くの郵便局ですら、行くタイミングを三日も失うほど、時間に融通が利かない。
お年玉の新札を用意するのだって、ままならない。訓練校が休みになるハローワーク来所日を逃すまいと、前日からどこの銀行をどのタイミングで回るかシュミレーションする。

 

年内にやっておくべき、期限付きのものはなかったか、考える。次に、できれば年内に済ませておきたいこと、これが実に多いのだが、優先順位をつけて、残り少ない日数に予定を埋め込んでいく。

埋め込んだところで、予定は計画通りいかないことも、頭に入れておいた。
思いのほか、時間がかかることや、急な予定変更もあるだろう。

”寝て起きて”を数日繰り返せば、もう年が明ける。
体調だけは崩さないよう、夜更かしは辞めておく。