タイミング

うっすら白い半円が、雲一つない青い空に浮かんでいた。
月だと認識はするも、なぜ青い空に浮かんでいるかは説明できない。理科の授業で習ったのだろうか、記憶にはなかった。

 

 

おせち料理にちなんだものが、スーパーに並び始めた。もうすぐ今年も終わりなんだと、突きつけられる。
晦日までのカウントダウンが始まった脳内は、すでに気持ちが忙しない。心と時間の余裕も持った、一年の終わりを過ごせるのはいつになるのだろうか。「今年こそ」の言葉は聞き飽きた。

しかし、今年はいつもと違う年末になりそうだ。”心と時間の余裕”を持つことはやはりできないかもしれない。しかし、年末特有の日常より増える家事については、しないつもりだ。家事の時間を大幅に減らして、課題と勉強の時間に充てる。

 

 

学生時代、授業で習ってきたことの大半は覚えていない。ただ授業を聞いて、試験の前に復習するということを繰り返してきただけだ。
勉強ができないというのは、理解力云々よりも、当時、学校で習うことに興味がなかったことの方が大きいのだと、今頃思う。それ以外の何かを探すことも、興味を持てるきっかけになるようなこともなかった。

今はといえば、訓練校で学んでいることをもっと知りたいし、学び続けたいのである。
「今」以外に出合っていても、同じ熱量があるのか、分からない。

自分の実力はよく分かっている。卒業までの期間に、皆と同じことができなくても、学んだ時間と同じ時間を再度費やして、クラスメイトに追い付くのだ。

 

あーなるほど、片付けへの意気込みが今は休み中なのも納得した。