歩こう

「今日だけは、やめて」という男の子のママの気持ちは、よく分かる。いつもは寛容なママであることが想像されるが、今日ばかりは勘弁してほしいだろう。通りすがりの私でさえ、冷や冷やした。
ランドセルを背負って、おめかしした男の子は、水溜まりに足を入れようとしていた。

日曜日、小学校の入学式を控えた親子で、土手は賑わっていた。
桜の木をバックに、どこもかしこも撮影会が行われていた。一年生になる子ばかりではない。プリンセスの恰好をした小さな女の子や、中学校の制服を着た子も見掛けた。もちろん、それとは関係なく、お花見を楽しんでいる人も多くいて、とにかく混んでいた。

そんな光景を見ながら、いつものウォーキングコースを一人歩いた。

 

 

迷ったが、外に出た。”雨が降っている”は、言い訳にならなかった。今朝、強く降っていた雨は、知らないうちに止んでいた。
雨で濡れた桜の花びらは、地面いっぱいに敷き詰められていた。一昨日、賑わっていた土手とは違い、今日は閑散としていた。

 

週一の遥子ちゃんとのウォーキングは続いている。
あとは、買い物に行くのになるべく歩くようにしている。しかし、行くスーパーによって、距離はまちまちで、もちろん買い物に出ない日は、歩く機会を逃す。

 

そんなわけで、毎日ある程度の距離を歩くことを決意して三日目、今日も土手を一人歩いた。継続できるか定かでないが、無理のない範囲でやっていく。
とにかく健康のためである。