予兆

誰かに呼ばれているような気がした。

 

訓練校の終了日以降の予定は、まだ決まっていない。

前回までのハローワーク来所日と違った点は、履歴書と職務経歴書の提出を求められたことだった。たいして書く内容もない、薄っぺらい書類を持参した。

 

そろそろ具体的に動くよう、指導があった。
ハローワークでの求人をいくつかピックアップするも、実はピンと来ていない。

 

ハローワークや訓練校が期待する働き口は決まっていないが、いくつかやることは決めていた。

 

 

誰かの声が聞こえたわけではない。「未来の私」が何か言わんとしている様子で、私を呼んでいるような気がした。

 

右に行くか、左に行くか、右を選ぶか、左を選ぶか、もしくは、今するか、明日するか。一つ違えば、その先の「私」も、変わってしまう。

 

気持ちと行動は一致させよ、と言っているようだった。