夏 到来

「暑い」と声に出せば余計に暑いのに、言わずにはいられないほど暑い。
連日、気温は三十度を超えていた。

エアコンが欠かせないが、心地よいとは言い難い。
夜の九時を回り、一度エアコンを止めて、窓を開けてみた。もわっとした生暖かい空気が肌に触れ、すぐさま窓を閉める。結局エアコンに頼らざるを得なかった。

 

暑いとちょっとした用事でも、出掛けるのが億劫になる。
部屋の隅には、リサイクルショップへ持ち込むものが置きっぱなしになっていた。

片付けがスムーズに進んでいるかというと、そうでもない。
どこから手を付ければ良いのかと悩んでいた時期を思うと、どう進めていこうかは、概ね決めてある。順番に進めていけば、「片付けの終わり」はやって来る。

片付け以外のことが、どんどん脳内に溢れてきている。
溢れるものにどっぷり浸かりたい私は、ちょっと急ぎ足で「片付け」を終わらせたい。