休む

最後に電車に乗って出掛けたのは、三日前だ。
しかしまだ疲れが残っていたのかもしれない。今日は思うように動けなかった。

連日出掛けることなんて、非日常である。出先で受け取るたび、資料が日に日に増えて、それらを何度も何度も目を通した。普段使わない脳も稼働した。資料は広げっぱなしで、ようやく今日、一旦目のつかないところに片付けた。

また数日経ったら、資料を出すことになる。しばし、脳を休憩させる。

 

17時を回ってから、今日初めて外に出た。空は明るかった。
薬局に出向いて日用品を買うことで、今日一日何もせず過ごしたことの後悔を、慰め程度に薄めてみる。

帰り道、何組もの親子連れとすれ違う。この先の保育園に通う子達だろう。
まだとても幼く、なんとも可愛らしい。

ふと、笑みがこぼれてしまう。自分の表情が柔らかくなっていることを想像して、我に返る。ああ、そうだった。日焼け止めも塗らずに外に出ている。

 

午前中も二度寝をしたというのに、夕方薬局から帰ってからも、うたた寝をした。
そう、今日は疲れていたのだ。