一滴でも

「さっ、むっ」と誰もいないのに、声が出る。
やかんに火をかけている間、じっとしていられなくて、ゆっくり足踏みをする。
こたつで暖まった足は、みるみる冷える。

ティーパックを入れたカップに湯を注いで、再びこたつに戻った。

青いノートとメモに書いたやることリストを眺めて、優先的にすることはなんなのかを考える。


新しくクレジットカードを受け取ってから、随分日が経つ。ようやく、開封したはいいが、旧カードが処分できない。電子マネーと一体型になったカードは、残高を移行する必要があった。ネットからはできない。
今日することは、これだな。寒い中、店舗まで出向く。

このカードとは別にもう一組、新旧のクレジットカードが財布の中にある。こちらも電子マネーと一体型だったが、ほとんど使っていない。新しいカードには電子マネーの機能を付けないようにした。どちらにせよ、旧カードには電子マネーの残金がある。使い切るまで、処分できない。これは後日、対応する。

便利さの中に、不便さが入り混じる。

毎月クレジット決済をしている請求先から、紙の請求書が届き、初めて気付く。受信箱には、クレジットカードの有効期限の更新を促すメールがあった。

大量の不要なメールの削除をしたのは、もう数か月も前のことだ。
あれから、触っていない。大事なメールが埋もれないように、メールの整理も必要だ。

 

目に見える片付けではないが、小さな一つでもいい。日々、やっていく。