桜咲く日の 私のひとりごと

昨晩降り始めた雨は、朝起きてもまだ雨音を立てていた。
じきに回復する天気だと知っていた私は予定どおり身支度をした。
⦅天気予報外れることもあるやん⦆

エストのボタンを留めるのに、少し気合いが必要な裏起毛のパンツを履き、腕を通すのも、ファスナーを上げるのもやっとの薄手のダウンを着る。
最後にいつもの上着を羽織ってパッツパッツの身を隠し外に出た。
そろそろどうにかした方がええんちゃう?⦆

河川敷にできた大きな水溜まりをいくつもみながら、土手を歩く。
向こうからやってくる人物が友達だと認識してから小さく手を振った。
⦅知らん人やったらめちゃハズイ⦆

「久しぶり 今日は寒いね」

昨日との温度差は10度もあった。
⦅パッツパッツで防寒対策万全やん⦆
しばらく歩くと並木道に差し掛かる。
期待どおりの景色だった。

「綺麗だね」

淡いピンクの花は心を和ませる。
桜は満開だ。

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⦅もう3月も終わる 桜の花びらが舞う⦆

小さな白いノート、数ページめくったところの一行目に目が留まった。
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⦅繰り返す日々 何も変えられず 
 来年は何を思う? 再来年は何を思う?
 また桜の季節になった時
 今日と違う自分でいたい⦆

「再来年」は今年を指す。そして「桜の季節」は今だ。
「過去の私」は「未来の私」に期待していた、違う自分になっていることを。
もうずっとずっと前から抱えていた悩みがあったから。
結局「現在」も悩みは私にまとわりついたままだった。

なぜ片付けられないのか?

私は「私」に語りかける。私は「私」を知りたい。